園だより

　園庭の河津桜が見ごろを迎えています。今年の冬は、少し積雪もありましたが、比較的暖かかった冬だったような気がします。まだ、凍えるような日もありますが、春は確実に、すぐそこまで来ています。そして3月、早いもので、この園だよりが令和5年度最後の園だよりになってしまいました。先日は、年長組のお別れ遠足も終了し、幼稚園の大きな行事は、卒園式を残すのみとなりました。少し寂しい感じがします。

　年長組は、あと約3週間で卒園式になります。2～3年間の幼稚園生活の中で、沢山友達をつくって、いっぱい遊んで、ケンカもして、でも仲直りもして、嬉しかった事、楽しかった事、辛かった事、悲しかった事など、この時期にしか出来ない経験を、たくさんしてきたのではないかと思います。子ども達には、その経験を財産にして、これからもより一層の成長をして欲しいと願っています。保護者にとっては、今まで幼稚園やバス停まで手をつないでいた子どもが、4月からは玄関で「いってきま～す！」になります。ちょっと寂しく、ちょっとうれしく、複雑な心境ですね。そして子どもたちだけではなくお父さん、お母さん方も“パパ友”や“ママ友”が沢山出来たのではないでしょうか？卒園してからも、そのネットワークは大切にして頂き、これからも子どもたちを見守っていっていただきたいと思っています。子どもたちはもちろんのこと、お父さんもお母さんも是非卒園してからも幼稚園に遊びに来て下さい。小学校には話しにくいこと、世間話、相談事など、いつでもお受けしますよ。幼稚園はいつまでも皆さんの味方となり、心の拠り所であり続けます。

　年中・年少組は、4月から1つずつ進級します。子ども達の中にも、少しずつその自覚が芽生えてきているようです。「年長組がいなくなるのは寂しいけど、4月からの幼稚園は僕たち私たちに任せて！」と、心の中に秘めているようです。きっと、初めて幼稚園に入ってくる新入園児のお世話もしてくれることと思います。1年間馴れ親しんだお友達や先生とお別れして、新しい部屋、友達、先生に、なかなか慣れない子もいるかと思いますが、でもこれも大切な経験です。幼稚園は社会生活の第一歩です。「イヤだな」と思う事を乗り越えて、新しく気の合うお友達と出会ったり、自己主張しながらも人と合わせることを学んだり、クラスのみんなと力を合わせることで一体感を体験したり…嫌な事、つらい事も含めて、あと1～2年間たくさんの事を学んで欲しいですね。

　一年間を通して、保護者の皆様には様々なご協力をいただきました。心より感謝いたします。ありがとうございました。また4月には新入園児が入園してきます。幼稚園と保護者の皆様との揺るぎない協力体制が、子どもにとってより良い幼児教育環境が築けると考えています。来年度も子どもたちの絶え間ない笑顔と歓喜に満ち溢れた幼稚園で有り続けたいと思っておりますので、今後ともどうぞよろしくお願い致します。