園だより

梅雨真っ只中ですが、雨の中の送り迎えは、親にとっても子どもにとってもたいへんです。しかし、梅雨の合間に晴れ上がった時には、ジメジメした空気を振り払うように、子ども達は園庭に飛び出して、元気に遊んでいます。子ども達の中には、水遊びが大好きな子がいます。先日、砂場を見ていましたら、砂場に水を溜めて池のようにして、そこに塩ビ管で橋をかけてバランスをとりながら渡っている子ども達を見ました。幼稚園の頃というのは、「お勉強」ではなく、単純な「遊び」の中から、好奇心や探究心、想像力を育てていくものです。親にとっては、洗濯物が乾かなくてイライラする時期ですが、衣服を汚して帰って来る子どもを、叱るのではなく、褒めてあげるくらいの気持ちで、子どもを見つめていてあげてほしいと願っています。

さて、先日の父親参観はいかがでしたでしょうか。普段は仕事で忙しくしているお父さんが、この日だけは独占できるということで、子ども達もいつも以上に張り切っていました。登園後に歌を歌ったり先生の話を聴いたりする姿をご覧頂きました。そして、子どもと一緒に保育に参加していただきました。4月に入園した年少組も、靴を履き替えて教室に入って、椅子に座って先生の話を聴くことも出来るようになりました。入園式の頃のことを思うと、ものすごい成長だと思いませんか。このように、幼稚園の頃の子どもは、日々成長し変化します。是非お父さん達にも、成長著しいこの時期の子育てを楽しんで頂けたらと思います。

昨年の9月、静岡県牧之原市の認定こども園で、園バスへ園児を置き去りにして、熱中症によりお亡くなりになったという、大変痛ましい事故がありました。発生当時に、当園のバスの乗降方法の検証をしましたが、どうしてあのような事故が発生したのか、不思議でなりませんでした。しかし、その事故を発端として、今年4月から、通園バスの安全装置の設置が義務付けられました（6月末までに設置）。当園では、国が認定した機器の発表を受け、バスに搭載している無線機の会社に、設置依頼を行ないました。機器の品不足と、設置工事業者の不足から、3か月ほど待たされましたが、6月14日（水）に1台、6月22日（木）に2台のバスに、設置が完了しました。安全装置は設置されましたが、機械に頼ることなく、人の目でしっかりと安全確認を行なう体制は、このまま崩さずに実施してまいります。先日の報道では、安全装置の設置義務のある施設で、6月末までに設置できる施設は、55％に留まるとか。当園は何とか55％の中に入ることができましたが、少し無理のある政策だったのかなと思っています。

あと数日で、一学期も終わります。気候の変化に負けない様、元気で幼稚園に通園してほしいと思います。